蓄電池のメリット・デメリット

蓄電池の良し悪しを考える

蓄電池のメリット

ここまで太陽光発電と蓄電池の基礎知識を紹介してきました。難しいことまではわからなくても、大体の理解はできたという状態で、蓄電池を設置するメリットとデメリットについて考えてみましょう。 まず、蓄電池があれば太陽光発電の電気を無駄なく有効利用できる、ということが挙げられます。 例えば電気料金が安くなる時間帯(夜間)に蓄電池に充電して電気を貯めておいて、昼間はその電気を使用すれば、昼間に太陽光で発電した電気のほとんどを電力会社に売電することができるので、家計の節約に繋がります。 また、蓄電池があれば電気を貯めておくことができるので、停電の時にも電気が使えます。最近は台風じゃなくても集中豪雨などの大きな自然災害が多発しており、停電も他人ごとではありません。1時間ほどで復旧する程度なら乗り切れますが、1日掛かりでも復旧しない停電は本当に不便です。実際、体験したことがありますが、真夏だったため、冷蔵庫・冷凍庫に保管していた食材が全てダメになってしまいました。 小さいお子様、年配の方がいるご家庭では大変だと思うので、蓄電池があると安心です。 電気自動車(EV)をご利用の方、もしくは購入を検討されている方にも、蓄電池はぜひおすすめです。蓄電池メーカーの大手であるニチコンが発表した「トライブリット蓄電システム」は電気自動車ユーザーにとても便利なシステムです。電気自動車内臓蓄電池、太陽電池、家庭用蓄電池の3つを連動させたトライブリッドなら、昼間に太陽光で蓄電した電気を、夜間に電気自動車へ充電させることが可能で、無駄なくスマートなEVライフを楽しむことができます。

蓄電池のデメリット

さて、メリットもあれば当然デメリットもあるのが世の常で・・・。蓄電池購入の際にはデメリットもしっかりおさえておく必要がありますので紹介したいと思います。蓄電池にしろ、ソーラーパネルにしろ、経年劣化は避けられません。高額な費用をかけて購入・設置したとしても、一定の年月が過ぎれば、どうしてもメンテナンスや交換の必要があります。なので購入する際には保証期間、保証内容、耐久性(サイクル回数)、蓄電容量を必ずいくつかのメーカーで比較検討してください。見積もりもしっかりとって、十分納得したうえで購入しましょう。 もう1点、気を付けたいのが、蓄電システムを設置する場所です。最近では随分とコンパクト化されてはきましたが、それでもある程度の設置場所の確保は必要です。 また設置場所は気温が高すぎたり低くなりすぎたりするのは避けて、結露などの心配がない場所が望ましいとされています。設置場所については業者と念入りに確認をするのが間違いないです。