蓄電池の容量と寿命

蓄電池を選ぶポイントは容量と耐久性

蓄電池の容量

太陽光発電における家庭用蓄電システムを導入する際に、各メーカーごとに製品を比較検討します。その時、重要な検討ポイントとして、蓄電池の容量が挙げられます。 容量というのは、わかりやすくいえば、最大でどれだけの量の電気を蓄えることができるか、ということで、その量はWhという単位で表示され、読み方は「ワットアワー」になります。ワットアワーは電力(W)×消費時間(h)という計算で算出されます。100W(ワット)の電力を1時間(アワー)消費した場合は、100Whの消費電力量というわけです。また、10Wの電力を10時間、もしくは25Wの電力を4時間消費した場合、いずれも消費電力は100Whになり、電気料金としては同じ額になります。パッと考えただけでは、10Wよりも25W、25Wよりも100Wの方が電気代は高いイメージですが、どれだけの時間消費したかによって電気料金は決まるので、一概には言えないんですね。

蓄電池の寿命

太陽光発電で使用する蓄電池は決してお安いものではありません。屋根にソーラーパネルを設置して、太陽光蓄電池も装備するとなると、とても高額な初期投資費用が必要となりますので、かなり迷われる方が多いです。直発電して余った電力は電力会社が買い取ってくれますが、一体どのくらいの期間で採算が取れるか、もっとも気になるところですよね。採算が合わないまま、蓄電池が先に寿命を迎えてしまったら、また追加の投資費用が必要になって、いつまでたっても赤字のままですので、蓄電池の寿命をおおよそでいいので把握しておきましょう。 一般的に蓄電池の寿命の目安としては10年と言われています。年数としては10年が一区切りとされていますが、蓄電池の寿命(耐久性)をあらわすのには『サイクル』という単位が使われます。1サイクルとは、1回の充電と放電のセットを表します。 現在市場に出ている蓄電池の平均サイクルは4000サイクルといわれているので、単純に計算すると、4000サイクル÷365日≒11年弱となり、一般的に10年と言われているのです。

我が家に最適な蓄電池とは

では、数多くある蓄電池の中からどの製品を選べばいいのでしょうか。我が家にピッタリの蓄電池を選ぶポイントが知りたいですよね。 まず一番に考慮していただきたいのが、サイクル数です。先に解説したとおり、サイクルとは簡単にいえば蓄電池の寿命・耐久性を表しています。高額な蓄電池を購入するのですから、少しでも長く使いたいと誰もが思うはず。なのでサイクル数が少しでも多いものを選ぶのは費用対効果的にも必然です。 続いて蓄電容量に目を向けましょう。消費電力に対して蓄電容量が少ないと、すぐに蓄電池ないの電気がゼロになってしまい、充電の必要がでてきます。つまり、サイクル数が増えてしまいますので、蓄電池の寿命を縮めてしまう結果に繋がりますので要注意です。家庭で使用する電力量は必ず把握しておいてから、蓄電池を選ぶようにしてくださいね。